今回は私の故郷である福岡の伝統的なお祭りを紹介します。

紹介するのは、博多の街に本格的な夏の到来を告げる博多祇園山笠!

このイベントは、男臭くてとにかく熱いです!


福岡を離れて20年近くになりますが、今でも実家に博多祇園山笠の追い山中継を録画してもらっています(追い山は早朝5時前からTVで中継される)。ほんで夏に実家に記載した時に見ています。

「そんなん見て、何が楽しいんだか」(by 姉)

いやいや!あんた福岡県に住んでいる人間のセリフじゃないでしょ!

もはや、慣れすぎて、博多祇園山笠の良さすら忘れてやがる・・・。


本当に素晴らしいお祭りなんですよ!

と言う事で、今回は、そんな博多祇園山笠の2017年の日程と詳細をお伝えしていきますので、是非ともこのお祭りの素晴らしさが伝われば、、と思います。

姉よ!この記事を見ろ!!

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博多祇園山笠2017の日程とスケジュール

博多祇園山笠は例年7月の前半に半月に渡って開催されます。

このイベントのクライマックスは、何と言っても祭りのフィナーレを飾る”追い山”でしょう。

ですが、、その追い山の日程を土日に合わせて・・・なんて小賢しい事は一切なし!

2017年も例年通り、、、7月1日(火)~7月15日(火)の日程で執り行われます。

日付時間行事
7月1日(土)早朝注連(しめ)下ろし
午前中ご神入れ
夕刻当番町お汐井(しおい)とり
7月19日(日)夕刻お汐井とり
7月10日(月)夕刻流舁き
7月11日(火)早朝朝笠山
夕刻他流舁き
7月12日(水)夕刻(15時59分~)追い山笠ならし
7月13日(木)夕刻(15時30分~)集団山見せ
7月14日(金) 夕刻流舁き
7月15日(土)4時59分~追い山笠


博多祇園山笠とは

“博多祇園山笠”とは福岡市博多区内にある”櫛田神社”の奉納祭で、正式には”櫛田神社祇園例大祭”と言います。

国の重要無形民俗文化財にも指定されています。

元々は普通の祇園祭でしたが、博多のオリジナル文化が入り、祭りの形が変化していきました。その代表的な物が”山笠”と言ってもいいでしょう。

“山笠”とは、職人によって作られた人形と、屋形や岩などの飾りが施された祭具です。

他のお祭りで言うところの、お神輿や山車(山鉾)の様なものですね。

櫛田神社(くしだじんじゃ)


“櫛田神社”とは上川端商店街と国体道路の交差点に位置し、古くより博多の氏神・総鎮守として信仰を集めている神社です。

“博多祇園山笠”のほかに10月の”博多おくんち”などの祭事も開催されます。

※下記の画像はタップ/クリックすると拡大します。

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こんな感じで雰囲気のある神社です。


悲しいかな、”博多祇園山笠”に興味のない若者にとっては、「中洲川端駅からキャナルシティ博多に遊び行く途中に左手側にある神社」って感じだと思います(苦笑)。



山笠の独特な用語

舁く(かく)

“博多祇園山笠”では、山笠を運ぶ事は“舁く(かく)”と言います。

“山笠”の担ぎ手は“舁き手(かきて)”と言います。福岡県人からするといたって普通なんですが、ちょっと独特の表現でしょうか?

ちなみに、博多祇園山笠は女人禁制で舁き手は男のみで、女性は舁き手の詰め所すら入る事が出来ないんです。

近年は「女性差別で、ナンセンスだ!」なんて批判される事もしばしば。近々、世論と伝統の折り合いが付く日もあるのでは?と思います・・。

舁き山と飾り山

博多祇園山笠には“舁き山”“飾り山”と呼ばれる2種類の”山笠”があります。

“舁き山”はその名の通り、”舁き手(かきて)”によって、担がれる”山笠”です。“追い山”などで、担ぎ運ばれる”山笠”は当然、この”舁き山”です。



対して、“飾り山”は展示用の”山笠”です。

博多駅、キャナルシティ、ヤフオクドームなどの福岡市内の主要スポットに、職人の手で豪華絢爛に作られた”飾り山”が展示されます。

市内に”飾り山”が並ぶのは、博多の街の夏の風物詩となっています。

以下の画像は、上川端通りの”飾り山”と櫛田神社の”飾り山”です。※タップ/クリックすると拡大します。


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流れ(ながれ)

“博多祇園山笠”は町割りごとに”山笠”を舁きますが、この町割りを“流(ながれ)”と呼びます。

現在の町割りは以下の“七流(しちながれ)”で構成されています。


  • 千代流
  • 恵比須流
  • 土居流
  • 大黒流
  • 東流
  • 中洲流
  • 西流


この”七流(しちながれ)”は豊臣秀吉による天正15年(1587年)の太閣町割りが起源と言われています。

そういえば、我が滋賀県の長浜曳山祭りにも”流(ながれ)”と言う用語が出てきますし、この曳山祭りも、太閤・豊臣秀吉に関わるお祭りです。何かしらの関連性がありそうです。。

博多祇園山笠の行事

ここでは、”博多祇園山笠”の各行事について説明していくことにします。

行事の開催される時系列順に紹介していきますね。

7月1日(土)

早朝 注連下ろし(しめおろし)

“山笠”が通る流域や町内の色々な場所に注連縄を貼った青笹を立て、”竹串御弊(たけぐしごへい)”と呼ばれる竹で作った御弊を飾ります。

この御弊に囲まれた場所は神様の領域とされ、各地域を清める目的があります。

合わせて、”櫛田神社”の神官が博多祇園山笠の安全を祈願します。

午前中 ご神入れ

“櫛田神社”の神官によって、全ての”飾り山”に神様が入れられます。

この神事によって”山笠”は『御神体』とみなされます。いよいよ”飾り山”が一般公開され、祭りの始まりとなります。

一般公開される事になる”山笠”は『御神体』である為、関係者以外が触れたりしないよう、夜中の間交代で”夜警”と呼ばれる警護がつく程の徹底ぶりです。

夕方 当番町お汐井取り

“お汐井取り”は7月1日と9日の2回行われますが、この7月1日の”お汐井取り”はその年の当番流(当番町)や役付きの”お汐井取り”です。

“博多祇園山笠”期間中で初めて水法被と締め込み姿の舁き手が登場する行事になります。

“箱崎浜”にて、清めの効果があるとされる砂(お汐井)を集めます。

ちなみに、”櫛田神社”から”箱崎浜”って結構な距離です。そこそこの体力が無いと走っていくのは厳しい距離です。

7月9日(日)

夕方 お汐井取り

7月9日は、再び”箱崎浜”で”お汐井取り”が行われます。

7月1日の初日と違うのは、当番町(当番流)だけでなく、全ての町(流)のメンバーがこの”お汐井取り”に参加します。

男衆が各町(流)に集まり、博多の街を小走りで駆け抜けて、”箱崎浜”を目指します。

山笠の正装である水法被と締め込み姿の男衆が博多の街を駆け抜ける光景は”博多祇園山笠”の名物の1つで、博多の夏の風物詩でもあります。

7月10日(月)

夕方 流舁き(ながれかき)

この日は、ついにご神体である”舁き山”が博多の街に現れます。

午後4時から午後6時にかけ”流”ごとにそれぞれの”流”の区域内を舁き廻り、”舁き山”をお披露目します。

ここまでは、神事が中心でしたが、この日からいよいよ”舁き山”が動き出し、お祭りムードが高まります。この日から15日の”追い山”までの間は、毎日”舁き山”が博多の町を舁き回る事になります。

7月11日(火)

この日は”博多祇園山笠”にとって、ある意味ちょっと特別な日です。

その理由は、この7月11日だけは1日に2度も”山笠”を”舁く”からです。

早朝 朝山笠

11日の午前5時から午前6時にかけて各流で行う行事で、”流舁き(ながれかき)”と同じように各流それぞれの流域を早朝から舁いて回ります。

“朝山”は別名”祝儀山”とも呼ばれており、町の総代や旧役員などの功績のあった年寄りを招いて縁起物の神酒や肴でもてなします。

また、子供達が大人が舁く山に台上がり出来る唯一の日であり、町内の子供たちはこの日を心待ちにしています。高校の野球部の同級生が台上がりの経験があると言っていました。ものすごく羨ましいかったです(笑)。

夕方 他流舁き

各流が自分達の区域を出て、他の”流”の流域に舁き入れます。

「昨日の敵は今日の友」ではありませんが、お互いに敬意を表す「陣中見舞い」的な意味合いが込められた行事で、それぞれの”流”の”舁き手”達がお互いを称え、挨拶をして回ります。

一か所で様々な”流”の”舁き山”を見ることが出来る絶好のチャンスでもあります。

7月12日(水)

15時59分~ 追い山馴らし

“追い山馴らし”は”博多祇園山笠”のクライマックスイベントである”追い山”の予行演習です。

本番の”追い山”は5kmのコースですが、この日は1km短い4kmのコースを舁きます。

しかし、タイムは計測されていますので、予行練習と言えども、本気度はMAXです。

7月13日(木)

15時30分~ 集団山見せ

この日は”山笠”が博多を離れ、福岡市の中心部に出張します。

この日は地元民だけでなく、福岡市長や福岡経済界の著名人が”山笠”に乗り、祭りを盛り上げます。

過去には、王さん(ソフトバンクホークス名誉会長)なども登場しています。

開始時刻は午後3時半。福岡市中心部にある”明治通り”を”呉服町交差点”から”福岡市役所”に向かってスタートしますが、スタート地点である”呉服町交差点”は大勢の観客でごった返します。



西大橋の急加速

この”集団山見せ”にはちょっとした名物があります。それは”西大橋”の急加速。

ちょうど”明治通り”と交差するように”那珂川”と言う大きな川が流れています(ソフトバンクホークスが優勝した時にファンが飛び込む川です。笑)。

この”那珂川”に掛けられた”西大橋”はかまぼこ状に掛かっており、ちょっとした登り坂になっています。”山笠”はそれを越えようと手前で加速し、その勢いのまま”西大橋”を渡りますので、それを知っている観客たちは大歓声で称え、大盛り上がりを見せます。

7月14日(金)

夕方 流舁き

この日は期間中2度目の流舁きが行われます。

最終日の”追い山”は各流れのプライドをかけた競争になるので、各流とも、”舁き手”は精鋭を選抜します。

つまり、無念にも選抜されなかった”舁き手”にとっては、”博多祇園山笠”で”山笠”を舁く事の出来る最後の日になります。その為、この日も熱い思いを背負った”舁き手”による熱のこもった”流舁き”になります。

耳寄り情報

“流舁き”のコースは毎年異なります。また、複雑に流区域内を舁き回るので、事前に流関係者に聞くしかありません。

ですが、、、”山笠”が舁き回る場所には水を張ったバケツ等が置いてあるので、そこで待機すれば確実に出会えます。

7月15日(火)

午前4時59分 追い山

いよいよ”博多祇園山笠”もクライマックスです。一番の見せ場、”追い山”が行われます。

“追い山”は真剣勝負のタイムトライアル。各流れの”舁き手”達が、「オッショイ、オッショイ!」と言う掛け声と共に持てる力を全て振り絞ります。

最初のスタートは午前4時59分。薄暗い早朝に始まります。冒頭でも記載した通り、この”追い山”は早朝より生中継されます。

櫛田入りと追い山コース

“追い山”のコースは全5kmですが、スタート地点の”山留め”から”櫛田神社”の境内にある清堂旗を廻り玉垣を出るまでのタイムも計測し、競います。

この山留めから玉垣を出るまでを”櫛田入り”と呼びます。

“櫛田入り”後は全5kmの”追い山”のコースへと飛び出して行きます。

ちょっとメモ

スタート時刻の午前4時59分と言う時刻に違和感を感じませんか?

最初にスタートする”一番山”は清道を回ったところで一旦”山笠”を停止し、能舞台に”山笠”を向け”祝いめでた”と言う博多祝い歌の1番のみを歌います。これは”一番山”にのみ与えられた特権でもありますが、”一番山”は当番制で順番に回ってきます。

“祝いめでた”を唄うタイム(約30秒)は除外され、一番山の出発が4時59分となっているのは、”祝いめでた”の斉唱時間1分のロスタイムを考慮しているからです。

素人の方の撮影ですが、私はこの動画が一番好きです。”追い山”の一番山の”櫛田入り”や”祝いめでた”の合唱が収められています。




尚、メインイベントの”櫛田入り”を清道の中で見物するには、”桟敷券”と呼ばれる前売り券を入手しなければいけません。

前売り券と書きましたが、関係者ルートを使わないと入手できないようなプレミアチケットです。


清道の外側からでもある程度、清道の中が覗けるのですが、とにかく、観客で大混雑し、身動きがとれません(経験あり・・・笑)。

「それでも、櫛田入りの迫力ある雰囲気を肌で味わいたい!」と言う根性のある方は人にもまれて下さい。(笑)

あとがき

今回は博多の街に本格的な夏の訪れを告げる”博多祇園山笠”について紹介させて頂きました。

ちなみに、福岡に本拠地を置くプロ野球球団・ソフトバンクホークスは前身のダイエーホークスの時代から強力打線を売り物にしているチームカラーで知られています。その強力打線を、”博多祇園山笠”の掛け声「オッショイ!」に掛けて、「オッショイ打線」なんて呼んでいた時代もありました。うん、、なつかしい(笑)。


お祭りが嫌いだ!と言う方はそう多くはないと思います。なんだかワクワクしますよね。”博多祇園山笠”の場合は夏の到来を告げてくれる為、なおさらにテンションが上がります。

記事中にも記載した通り、福岡を離れてからは生で見る事は出来なくなりましたが、またチャンスがあれば”博多祇園山笠”を生観戦してみたいと思っています。

まぁ、死ぬまでにはかなうでしょう・・・たぶん(笑)。

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