野球ファンにとって、待ちに待った日がやって来ましたね。
それは、プロ野球の開幕!
秋までの長い長いシーズンが始まります。
一昔前は、ひたすらセリーグとパリーグで別々にペナントレースを消化して、秋に各リーグのチャンピオン同士が日本シリーズで激突!って感じだったんですけど、最近はちょっと変わってきていますね。
交流戦やら、クライマックスシリーズやらが、その代表です。
もっと昔になると、前期と後期に分かれていたりもしました。一時期、Jリーグが採用していたセカンドステージ制と同じ様な感じですかね(さすがに、その頃のプロ野球は知りません。)
今回は、そんなプロ野球の年間スケジュールをお伝えして行くことにします。
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【目次】
目次
プロ野球の年間スケジュール概要
まずはじめに、、、プロ野球は1月始まりの12月終わりです。。実際は12月~1月は選手にとって、オフシーズンです。
あまり知られていないですが、オフシーズンの間、選手は球団の監督やコーチと接触する事(指導を受ける事)は禁止されています。
曜日に関わらず、2月1日に12球団一斉にキャンプインし、選手にとっての長い1年間が始まります。その為、2月1日は球春なんて言い方もされています。
- 春季キャンプ・・・2月1日~3月上旬
- オープン戦・・・2月下旬~3月下旬
- 公式戦開幕・・・3月下旬~10月上旬
- セパ交流戦・・・5月中旬~6月上旬
- オールスター戦・・・7月中旬、もしくは、下旬
- クライマックスシリーズ・・・10月中旬~下旬
- 日本シリーズ・・・10月下旬~11月上旬
- 秋季キャンプ・・・11月
その年によって、若干の変動はあると思いますので、その辺はご容赦下さい。
それでは以降、詳細を見ていくことにしましょう。
春季キャンプ
すでに述べましたが、2月1日に12球団一斉にキャンプインします。球団によって違いは有りますが、大体どのチームも、1週間やって1日休みくらいのペースです。
広島や中日あたりのキャンプは厳しい事で有名ですね。逆に巨人や阪神あたりはぬるい事で有名です(笑)。
キャンプの中盤辺りから練習試合が組まれます。
だいたいどのチームも沖縄でキャンプをしているので、どちらかのチームが移動して、相手チームのキャンプ開催地で試合を行います。
あと、韓国のプロ野球球団も沖縄でキャンプをしている事があるので、その球団と練習試合をする事もあります。
オープン戦
2月の下旬からオープン戦が始まります。気候の問題などもあり、最初の頃は暖かい沖縄でオープン戦が開催されます。
3月に入ると、地方球場や各球団の本拠地でオープン戦が組まれるようになります。3月中旬くらいまでは、普段プロ野球の公式戦をなかなか見る事が出来ない地域で開催されることも多いです。わが滋賀県にも毎年必ずオープン戦が開催されますね。
オープン戦の最初の頃は若手選手や売り出し中の選手のアピールの場になります。ベテランの主力選手はほとんど出場しません。
3月の中旬頃になると「○○選手、最後のテスト」とか「△△選手、最後のアピールの場」とか言う文字が新聞をにぎわします。その頃になると、オープン戦の目的が徐々に主力選手の調整の場へと変わっていく為、1軍当落線上の選手がふるいに掛けられるのです。
3月も下旬になると、本格的にシーズンを見越した戦い方をするようになり、投手の継投や攻撃の作戦も実践さながらになります。
公式戦開幕~前半戦(3月~7月)
3月下旬、待ちに待ったシーズン開幕です。前日は気持ちが高ぶって、なかなか寝付けない・・なんて選手もいる様です。
尚、公式戦緒戦の開幕戦を任される投手は“開幕投手”と呼ばれ、選手冥利に尽きる最高の栄誉になります。
各球団ともに、スタートダッシュ(連勝)したいでしょうが、まずは最初の1勝をしたいと言うのが本音の様です。
最初の山場、ゴールデンウィーク
シーズン始まっての最初の山場は、4月下旬~5月上旬に掛けてのゴールデンウィークになります。何故なら、祝日の関係でこの期間中は最大で9連戦が組まれる事になるからです。
長期連戦は投手力の弱いチームが不利な傾向にあるので、ここで成績が悪化するチームも出てきます。

次の山場、交流戦(5月~6月)
ゴールデンウィークの長期連戦が終了した後、何カードか消化すると、交流戦が始まります。交流戦では、普段は対戦しないセリーグのチームとパリーグのチームが対戦します。
交流戦が開催された当初は、全球団とホームで3連戦、ビジターで3連戦の計36試合だったのですが、最近はホーム、もしくは、ビジターの3連戦1カードのみの計18試合です(ホーム/ビジターは1年ごとに入れ替わり)。
36試合制だと、6週間連続で6連戦が組まれ、選手会側が「負担が大きすぎるからやめて!」と言ったことから、途中、ホーム&ビジター2連戦の24試合制の時代を挟み、今の18試合制に落ち着きました。
個人的には36試合の時が一番好きだったんですけどねー。なぜなら、チーム力の差がもろに出るから。
年によっては、この交流戦で泥沼の長期連敗を喫してしまい、一気に下位に沈んでしまうチームもあります。
交流戦終了~前半戦終了まで
この間、約1ヶ月半ありますが、梅雨時期になると調子を崩す選手が出てきます。特に梅雨の湿度に慣れていない外国人選手にその傾向が強く、その事がチームの成績に影響する場合もあります。
いずれにせよ、「前半戦終了までに首位のチームと5ゲーム差以内につけていれば、まだまだ優勝を狙える位置」と言われますので、けが人などが出てチーム力が芳しくないチームは、この時期は我慢の戦いをする事になります。
尚、オールスター前の前半戦最後の試合は(翌日からオールスター休みになるので)各チームとも総動員で戦います。エース投手がリリーフで登板するという珍しい光景も見られます。
オールスター(7月)
前半戦が終了すると、オールスターが行われます。オールスターは海の日(第3月曜日)の連休に合わせて開催されます。
昔ほど、オールスターゲームが面白く感じなくなったのは年齢を重ねたせいでしょうか?子供の頃はオールスターが楽しみで仕方なかったですけどねぇ(笑)。
最近は、知らない間にオールスターが終わっちゃっている感じです。。。
いよいよ佳境、後半戦(7月~10月)
オールスター休みが明けると、いよいよ後半戦です。夏の時期に勝てないチームはまず優勝は出来ません。
死のロード
一昔前は阪神タイガースが、高校野球の為に甲子園球場を明け渡し、長期遠征に出るので”死のロード”なんていわれていました。
ですが、最近は高校野球開催期間中も普通に京セラドーム(大阪)での試合が2カード組まれますし、”死のロード”と言う言葉自体が死語になっています。
事実、最近のタイガースは高校野球期間中も5割以上の成績を残す事が多いですしね。そもそも、”死のロード”と言われていた時期はタイガース自体が弱小球団でしたから(笑)。
一昔前は阪神タイガースが、高校野球の為に甲子園球場を明け渡し、長期遠征に出るので”死のロード”なんていわれていました。
ですが、最近は高校野球開催期間中も普通に京セラドーム(大阪)での試合が2カード組まれますし、”死のロード”と言う言葉自体が死語になっています。
事実、最近のタイガースは高校野球期間中も5割以上の成績を残す事が多いですしね。そもそも、”死のロード”と言われていた時期はタイガース自体が弱小球団でしたから(笑)。
決戦、天王山
8月下旬くらいから、首位のチームと2位のチームの対戦カードは”天王山決戦”などと言われる事があります。この”天王山”と言う言葉の由来は以下の記事で紹介しておりますので、参考にして下さい。
野球などのスポーツでよく使う天王山決戦の由来ってご存知!?
首位のチームは、とにかく3連敗だけしない様に戦います。3連戦3連敗を喫して、そのまま流れが変わって、優勝を逃した・・・なんてケースも過去にはありましたからね。
天王山決戦中、もしくは、決戦後に、マジックナンバー(あと何勝したら優勝出来ると言う意味の数字)が点灯する事が多いです。
栄光のペナント制覇
夏場以降に順調に勝ち星を重ねたチームにのみ与えられる栄光ですね。早い年は9月の中旬に、遅い年は10月頭の最後の最後までもつれます。
近年はクライマックスシリーズがあるので、以前ほどペナント制覇(リーグ優勝)の重みを感じなくなりました。
ですが、以前は優勝チームが決まった瞬間に残りの公式戦は消化試合になってしまっていましたが、現在はクライマックスシリーズのおかげで、最後の最後までクライマックスシリーズ進出を掛けた真剣勝負が行われるようになったのも事実です。
クライマックスシリーズ(以下、CS)導入の経緯
上記の通り、以前はリーグの優勝チームが決定してしまうと、残りの公式戦の価値がなくなっていました。
個人タイトル争いをしている選手や来年以降に活躍の期待される選手が起用される試合になり、ベテランの主力選手などは早々にシーズン終了モードに突入していました。
これを何とかしようと言う目的で、シーズン終了後に3位のチームまでのチームでプレイオフ(CS)を行い、日本シリーズ出場チームを決定するようになりました。
そうすることで、優勝チームが決まった後も、プレイオフ(CS)への出場を掛けて、優勝を逃したチーム同士が真剣勝負をするようになりました。
上記の通り、以前はリーグの優勝チームが決定してしまうと、残りの公式戦の価値がなくなっていました。
個人タイトル争いをしている選手や来年以降に活躍の期待される選手が起用される試合になり、ベテランの主力選手などは早々にシーズン終了モードに突入していました。
これを何とかしようと言う目的で、シーズン終了後に3位のチームまでのチームでプレイオフ(CS)を行い、日本シリーズ出場チームを決定するようになりました。
そうすることで、優勝チームが決まった後も、プレイオフ(CS)への出場を掛けて、優勝を逃したチーム同士が真剣勝負をするようになりました。
クライマックスシリーズ(11月)
シーズン終了後、即クライマックスシリーズが開幕します。1stステージは2位のチームと3位のチームが、2位のチームのホーム球場で3試合戦います。
2試合先に勝ったほうが、2ndステージに進みます。
2ndステージは、リーグ優勝したチームのホーム球場で、6試合制で行われます。先に4勝したチームが日本シリーズへと駒を進めます。
尚、優勝チームには1勝のアドバンテージがあります(つまり、優勝チームは1勝のアドバンテージがあるので、6試合を3勝3敗すれば良い。逆にもう一方のチームは4勝2敗しなければいけない)。

日本シリーズ
最後の公式戦になります。前述の通り、クライマックスシリーズが導入されてからは、3位のチームが日本シリーズに進む事も珍しくありません。ですが、そんな年でもやはり日本シリーズは最終決戦と言うこともあり、盛り上がります。
ちなみに、昔の日本シリーズは昼間に行われていたのご存知ですか?
中学校や高校にラジオを持っていって、休み時間中にこそっと聞いていたものです。その時代は、西武ライオンズとヤクルトスワローズが黄金時代で、この2チームの対戦は見ごたえがありました。
秋季キャンプ
日本シリーズが終了すると、プロ野球の公式戦は全日程終了となります。11月に各球団は秋季キャンプを行います。
このキャンプはベテラン選手は参加せず、若手選手や来年以降に飛躍が期待される選手を鍛える場となっています。
また、この時期には、若手選手中心で開催されるリーグ戦も開催されており、とにかく若手選手を鍛える期間の位置づけになっています。
番外編
日本シリーズが終わると、FA移籍の市場が解禁となります。解禁早々にFA宣言する選手、所属球団と交渉した上でFA宣言する選手などさまざまですが、プロ野球オフシーズンの最大の話題と言えば、やはりFA移籍と選手の契約ネタ(年俸更改)になります。
FA宣言に関しては以下の記事で紹介していますので、参考にして下さい。
プロ野球のFA権の取得条件が分かりにくいので解説してみた。
プロ野球のFA制度の金銭補償と人的補償の違いって?
あとがき
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今回はプロ野球の開幕に合わせて、プロ野球の年間スケジュールについてお伝えしてみました。
こうやって見ると、シーズンって長いですよね。選手は試合の無い日も移動日になる事がほとんどですから、ほぼ半年間無休で働いていることになります。
オフの契約更改で揉めるのも少し理解出来ますよ。”あんだけ頑張ったんだから、もっとくれよ!”ってなりますよねー。優勝したなら尚更です。
いずれにせよ、見ている側からしたら、あっという間に秋が来てシーズンが終わっている気がします(笑)。
選手たちには、なるべく記憶に残る様なアツい戦いを繰り広げて欲しいものですね。
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