2017年3月に開催される第4回WBCに先駆けて、シリーズでお伝えしている(?)過去のWBCを振り返りもいよいよラストです。

今回は2013年に開催された第3回大会をお伝えしようと思っているのですが、何せこの第3回大会は印象に薄い・・・ほんと、思い出すのにも一苦労・・・(笑)。

その辺り(思い出すのに一苦労)の理由もしっかり触れていきたいと思います。

そんな訳で、WBC(2017)開催の前に過去大会を振り返ろう!今回は第3回編です。

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第2回WBCの大会概要

大会日程

大きくは以下の様な流れでした。

第2回と大きく変わったのは、1次ラウンドがグループ総当たり方式に変わった事です。

2次ラウンドがダブルイリミネーション方式トーナメント戦である事と、準決勝がクロスオーバー方式(異なる組の1位と2位が対戦する方式)である事は前回の第2回大会と同じです。

これは、第2回大会で日韓戦が合計で5回も行われた事を考慮したものと思われます。

ダブルイリミネーション方式トーナメント戦に関しては第2回大会を振り返った記事(WBC2017の見どころ・・・の前に過去大会を振り返ろう。第2回編。)中にて説明していますので、参考にして下さい。


  • 1次ラウンド
  • 参加16ヶ国を4ヶ国ずつ4グループに分けて、各グループ上位2ヶ国が第2次ラウンド進出。

    A組(日本、キューバ、中国、ブラジル)は3月2日~6日に日本・福岡で開催。
    B組(オーストラリア、オランダ、韓国、台湾)は3月2日~5日に台湾で開催。
    C組(プエルトリコ、スペイン、ドミニカ、ベネズエラ)は3月7日~10日にプエルトリコで開催。
    D組(アメリカ、イタリア、メキシコ、カナダ)は3月7日~10日にアメリカで開催。

  • 2次ラウンド
  • 1次ラウンドの上位2ヶ国計8ヶ国を、4ヶ国ずつ2グループに分けて、各グループ上位2ヶ国が準決勝進出。

    1組(日本、台湾、オランダ、キューバ)は3月8日~12日に日本・東京で開催。
    2組(プエルトリコ、アメリカ、ドミニカ、イタリア)は3月12日~16日にアメリカで開催。

  • 準決勝
  • 第1試合(日本-プエルトリコ)は3月17日開催。
    第2試合(ドミニカ-オランダ)は3月18日開催。

  • 決勝
  • プエルトリコ-ドミニカ。
    3月19日に開催。

ルール

過去大会と同じく、投手には球数制限が課せられましたが、第2回からは修正が入り、第1回と同じルールにもどりました。

  • 1次ラウンドは65球(第1回は70球)
  • 2次ラウンドは80球(第1回は85球)
  • 準決勝、決勝は95球(第1回は100球)

打者との対戦中にこの球数を超えるとその打者との対戦が終了次第、問答無用で交代となるルールでした。これは過去大会と同じです。

50球以上投げた場合は次回の登板までに中4日が、30球以上50球未満の場合は次回の登板までに中1日が必要で、球数に関わらず連投(2日続けて登板)した場合も、次回の登板までに中1日が必要でした。こちらも過去大会と同じです。

尚、この球数制限ルールは2017年の第4回WBCにも存在します。


印象が薄かった理由

冒頭で述べたとおり、とにかく印象に残っていない大会です(笑)。

その理由はいくつかあると思いますが、自分なりに考えてみました。

韓国の早期敗退

過去2大会共に、しのぎを削ってきた日韓両国の対戦が一度もありませんでした。

理由は韓国がまさかの1次ラウンド(台中ラウンド)での敗退。台湾、オランダと2勝1敗で並んだ上での、得失点差による敗退でしたので、決して屈辱的な敗退では無かったかと思いますが、正直、韓国が1次ラウンドで姿を消すのは、個人的にも想定外でした。

正直、韓国の1次ラウンド敗退が決まったときは、”これで面倒ないざこざも無く、ゆっくり観戦できるぜ!”なんて思っていましたが、やっぱり大会が終わった後に振り返るとなんか物足りない感じでした(笑)。

第4回大会に関しては、2017年を待たずに全メンバーを確定、発表するなど、並々ならぬ意欲が見て取れます。さすがに、立て直してくるでしょう。

メジャーリーガー不在の日本代表

今大会は日本人メジャーリーガーの参加がありませんでした。

以下の選手たちに参加要請を出していたのですが、所属チームからの自粛要請もあり、全員辞退という結果になりました。

  • ダルビッシュ(レンジャース)
  • 岩隈久志(マリナーズ)
  • 青木宣親(ブルワーズ)
  • 川崎宗則(ブルージェイズ)
  • イチロー(ヤンキース)
  • 黒田博樹(ヤンキース)

WBCとしては、初めてNPB所属の選手のみで戦うことになり、やはり、チームとしては地味な感じが拭えませんでした。


とは言いながらも、前田健太投手(当時・広島)や田中将大投手(当時・楽天)と、MLB移籍を目指す2人がいた事もあり、海外メディアからの注目度はそれなりにあったようです。(ご存知の通り、田中投手はこの年オフにニューヨークヤンキースへと移籍。前田投手は2015年オフにロサンゼルスドジャースへ移籍しています。)

日本代表の準決勝敗退

やはり、一番の理由はここではないでしょうか?

決勝まで行っていればまた印象も違ったでしょうが、最終戦を待たずに日本代表が大会を去る事になってしまった事が印象を薄くした、もっとも大きな理由かと思います。

やはり、2017年は優勝トロフィーを奪回して欲しいものです。

日本代表の戦い

さて、日本代表の戦いぶりについて振り返っていきましょう。


1次ラウンド

1次ラウンドは、「おいおい。大丈夫か?」って感じの戦いぶりでした。

○日本(5)-(3)ブラジル
○日本(5)-(2)中国
●日本(3)-(6)キューバ

明らかに格下であるブラジルや中国に対しても辛勝。キューバ戦に至ってはほぼ完敗(スコア上は3-6だが、0-6の最終回にやっとこさ3点を返した試合だった)。

辛うじて2位で2次ラウンド進出となりました。

2次ラウンド

緒戦 台湾戦

緒戦の台湾戦は本大会の名勝負といえる試合でした。

日本の先発は能見投手(阪神)。一方、台湾の先発は王建民投手(トロント・ブルージェイズ)。

野球ファンとしては、あの王建民・・・です。成績的には、下降線を辿っていたものの、名門ニューヨークヤンキースのエースとして、2年連続で19勝を上げた投手です。

まぁ、当然ながら戦前の苦戦は予想していましたが、7回終了まで0-2と2点のビハインド。

8回表に同点に追いつくも、その裏に1点を勝ち越され、9回表の最後の攻撃も2アウトランナー1塁で敗色濃厚ムード。

しかし、ここからの日本の攻撃が見事でした。一塁走者の鳥谷選手(阪神)が果敢に二盗にチャレンジし、きわどいタイミングながらも見事成功。その後、追い込まれながらも井端選手(中日)が見事なタイムリーヒット。

その後、延長戦で勝ち越しに成功し、見事な逆転勝利。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
日本 0 0 0 0 0 0 0 2 1 1 4 13 0
台湾 0 0 1 0 1 0 0 1 0 0 3 12 0

敗れた台湾チームが涙を流しながら、マウンド上で観衆に向かって一礼したもの印象的でした。(残念ながら、台湾は敗者復活1回戦でキューバに大敗し、大会を去りました。)

2回戦、1位決定戦

2回戦、1位決定戦は、共にオランダが相手でした。

この2戦はこれまでの重苦しい流れが嘘の様な戦いでした。

2回戦は、6本のホームラン含む、16得点のコールド勝ち。1位決定戦も4番・阿部選手(巨人)の2打席連続ホームランなどで10得点を挙げて、10-6で勝利し、見事1位通過でアメリカ行き(準決勝)となりました。

準決勝

準決勝は場所をアメリカに移してのプエルトリコ戦。

先発の前田健太投手が初回に先制点を献上するも、その後は見事なピッチングで6回終了まで1失点の力投。

打線の方はプエルトリコ先発のサンディアゴ投手(後に阪神)の前に沈黙。得意の足攻での揺さぶりを掛けようとするも、MLBを代表するモリーナ捕手の前に大苦戦。

7回表に2番手の能見投手(阪神)が痛恨2ランホームランを被弾し、スコアは0-3。ここまでの打線の沈黙ぶりから、試合は終わったかと思えました。

が、8回の裏に日本に見せ場がやってきます。

1アウトから、鳥谷選手(阪神)が三塁打を放ち、更に井端選手(中日)のタイムリー、内川選手(ソフトバンク)の連打で1アウト一二塁。打席には4番の阿部選手(巨人)


追い上げは最高潮。



しかし、ここでまずいベンチワークが発生。



2人の走者に対して、「成功する確信があるなら走っても良い」と言う曖昧なサイン。打席に4番打者が入っているにも関わらずです。結果、二塁走者井端選手(中日)がスタートを切り掛けるも、スタートが悪かった為、途中でストップ。この動きに一塁走者内川選手が対応できず、一二塁間に挟まれてタッチアウト。

結局、追加点は取れずに、このまま1-3で負けてしまいました。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
プエルトリコ 1 0 0 0 0 0 2 0 0 3 9 0
日本 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 6 0

試合後の内川選手の涙が印象的でした。

すいません。全て自分の責任です。(試合後の内川選手)

その他

ドミニカ共和国の完全優勝

大会の方はドミニカ共和国が1度も負ける事無く完全優勝しました。

ドミニカ共和国と言えば、数多くのメジャーリーガーを輩出する国ですが、これまでは第1回大会の準決勝進出が最高の成績。

そのメジャーリーガー軍団が実力を見せつけての優勝でした。

2017年の第4回大会も優勝候補の筆頭のチームである事は間違いありません。個人的には、WBCでの日本代表との初対戦を期待しています。

オランダ代表の躍進

この大会のサプライズはオランダ代表の躍進だったと思います。

先に述べましたが、1次ラウンドでは韓国を撃破して、韓国の1次ラウンド敗退の原因になりました。

2次ラウンドでも、日本には敗れたものの、キューバを撃破するなどして、準決勝まで進出しました。

オランダと言うと、サッカーやスピードスケートなどのイメージが強いですが、実はメジャーリーガーも輩出しており、ここ近年の躍進振りは目覚しいチームです。

主力選手が代表を引退したりで、2017年の第4回はどうかな?って感じですが、今回も注目しています。

最後に

3回に渡って、過去のWBCを振り返って来ましたが、今回が最終回です。

記事中にも書きましたが、日本代表が準決勝で敗退してしまったこともあり、個人的にはイマイチ印象の薄い大会でした。

2017年の第4回大会は優勝と言う記録はもちろんの事、記憶にも残る大会になって欲しいと思います。それには日本代表の頑張りが不可欠です。

全てのメンバーが発表されるまでもう少し時間がかかりそうですが、メンバーが出揃った時点で2017年の第4回大会の見どころも紹介していきたいと思います。

それでは、今回はこの辺りで失礼します。

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