2017年の3月に野球の世界一を決める大会、WBC(ワールドベースボールクラシック)が開催されます。

2017年の大会が通算4回目の大会です。

個人的には、非常に楽しみにしており、日本国内でも盛り上がりを見せる大会ではありますが、、、開催までにいろいろと紆余曲折があった事を知らない方は意外と多いのではないでしょうか?

そんな訳で、今回は2017年3月に開催されるWBCに関していろいろ(開催概要、経緯含む紆余曲折、問題点など)とお伝えしようかと思います。

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WBCの概要

WBCって、どんな大会?

ワールド・ベースボール・クラシック(World Baseball Classic 略称:WBC)は、メジャーリーグベースボール(MLB)機構とMLB選手会により共同出資して作られた運営会社・”ワールド・ベースボール・クラシック・インク(World Baseball Classic Inc. 略称:WBCI)”が主催する野球の世界一決定戦です。

ポイントはオリンピックのIOC(国際オリンピック委員会)、サッカワールドカップのFIFA(国際サッカー連盟)のように、中立的立場の機構による開催ではないという事。

具体的に言うと、野球の中立的な機構である”世界野球ソフトボール連盟(WBSC)”の主催ではないという事です。


最初からきな臭さ全快ですよね?(笑)

WBCの開催年

2017年大会で第四回目を数えるWBCですが、4年に一度の開催となっています。つまり、2017年の第4回大会終了後、第5回は2021年の開催って事になります。

なぜか、第1回と第2回の間隔だけ3年だったんですけどね。(第1回が2006年、第2回が2009年)

ちなみに、2015年からはWBCの開催される中間年に、”WBSCプレミア12”と言う大会が開催されています。こちらも4年に一度の開催です。

”WBSCプレミア12”は、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)主催の国際大会で、2015年の第1回はシーズン終了後の11月に開催されました。



次はWBC開催に至った経緯を見て行く事にしましょう。こちらもきな臭さ満開ですよー。

開催の経緯

選手の国際化

1990年代後半頃からMLB(メジャーリーグベースボール)では選手の国際化が進み始めました。

具体的には、日本、韓国、及び、台湾などの東アジアやドミニカ共和国、ベネズエラ、パナマなどの北中米カリブ海諸国の選手を中心にアメリカ合衆国以外の国籍を持つ選手による活躍が著しくなりました。

1990年代に活躍した日本人で言うと、パイオニアの野茂秀雄投手、吉井理人投手、長谷川滋利投手あたりになりますね。

ちなみに、大魔神・佐々木投手やイチロー選手は2000年代に入ってからの移籍です。

MLBマーケットの拡大

また、選手の国際化に伴い、MLB機構は2000年代初頭からはアメリカ合衆国内以外でMLB開幕戦を開催するなどして、本格的なマーケットの拡大に取り組みだしました。

日本でもイチロー選手、佐々木投手が所属していたマリナーズの開幕戦が開催されたりして話題となりましたよね。

そして開催発表

上記の様な選手の国際化や野球マーケットの拡大を背景に、MLBのさらなる世界的認知度の向上、収益の拡大を目指していたMLB機構は「野球の世界一決定戦」の開催を提唱し始めることに。

その結果、2005年5月に「翌年3月に野球の世界大会を開催する」ことを発表したのが、WBC開催に至る経緯です。



揉めに揉めた日本の参加

日本国内でもWBCへの関心は高く、開催期間中は盛り上がります。ですが、当初、日本は参加する意思が無かったのをご存知でしたか?

日本の不参加決定理由

まぁ、不参加表明の理由は単純明快で、以下の様な理由でした。

  • MLB側の一方的な開催通告に反発
  • MLB中心の利益配分に反発
  • 開催時期の問題から参加に反対 #これは選手会の反発

どう見ても、日本側の言い分が正しいですよね。

まぁ、たたでさえ、当時のプロ野球選手会は古田敦也選手会長を中心に物言う”強い選手会”で有名でしたからね(笑)。

MLB機構側の脅迫

ところが、、、MLB機構は参加を保留するNPBに対して、

WBCが失敗に終わった場合、日本のせいだからな!経済的補償を要求するぞ!

とか

WBCへ参加しないと、日本は国際的に孤立するぞ!

とか、ほとんど脅迫に近い強要をして来た訳であります。

このコケ脅しにまんまと屈したNPB(日本プロ野球機構)は前言撤回。更には、NPBに説得された形で選手会も不参加の方針を撤回。最終的に古田敦也会長がNPB機構に参加の意向を伝え、日本の参加が決まりました。



WBCの問題点

開催されると(特に日本や韓国では)盛り上がりをみせるWBC。2017年の第4回大会もそれなりに盛り上がるでしょう。

でも、様々な問題がある事も事実。

ここからは独断(個人的意見)になりますが、問題点を挙げて行こうかと思います。


ボールの問題

これは、WBCと言うか野球と言うスポーツの問題ですね。

WBC公式球とか統一球とか聞いた事ありませんか?

要するにWBCで使用するボールが日本のプロ野球の公式球と違うんですよ。このボールが、”滑りやすい”だとか”飛ばない”、だとかで、日本国内でプレーするプロ野球選手にはすこぶる不評なんです。

言わせて貰うと、球技スポーツなのに、使用するボールが世界で統一されていないって事自体が変なんですよね。

野球ファンとしては悲しいですが、「野球なんて、世界的にはマイナースポーツだよ!」って言われたり、オリンピック競技から除外されたり(2020年東京オリンピックでは復活しますが)するのも、ちょっとだけ分かる気がします。


開催時期の問題

これは難しい問題と思いますが、シーズン開始前の大事な時期に開催されていることもあり、選手の怪我などが懸念されます。

早々に辞退するメジャーリーガー選手や選手を代表に出さないMLB球団などありますし、日本でも、落合監督時代の中日ドラゴンズが一切選手を出しませんでしたよね。正直、こればっかりは選手や球団の気持ちも良く分かります。

あるメジャーリーガーの一言

「非常に興味深い素晴らしい大会だと思うが、緊張感ある試合を行うには時期が早すぎるために参加できなかった。開催時期の問題を除けば、何の問題も無い良い大会だと思う」

前述の通り、日本も選手会側が開催時期を理由に参加に難色を示していたのも周知の事実です。


米国のマスコミなどは、選手がシーズン中に怪我したり、不振だったりすると、WBCとの因果関係を探ろうとする有様ですからね。

ただし、第1回の川崎選手、第2回の松坂投手、イチロー選手の様にあきらかにWBC要因で故障する選手がいる事も事実なんですよね。第2回のアメリカなんて、ダスティン・ペドロイア選手、ケビン・ユーキリス選手(共にボストン・レッドソックス)がWBC開催中に怪我で離脱しましたからね。当時は松坂投手もレッドソックスに所属していましたから、主力選手を3人もけがで失ったレッドソックスはたまったもんじゃないですよね。


本気でやるなら、夏場にシーズンを中断してやるくらいじゃないとね!と思いますが、そうなると、機構(MLBやNPB)自体の収入が減ることになるので、残念ながら、絶対にありえないと思います。

盛り上がりの温度差

前述した通り、日本や韓国ではかなりの盛り上がりを見せます。特に日韓決戦ともなると、火花バチバチですよね。

ですが、開催国アメリカでは大して盛り上がっていない様です。

一部では、確実に盛り上がる日本や韓国で開催しろよ!って声もあったりするのだとか。

いくつか理由があるとは思いますが、

  • 一つ目
  • アメリカは4大スポーツと言うものがあります。その内訳は、アメリカンフットボール、野球、バスケットボール、アイスホッケー。ちょうど、WBCの開催時期はバスケットボールがシーズンクライマックスになっていますので、大衆の興味はそちらに向いているのだとか。

    あと、メディアもWBCよりもMLB球団のキャンプリポートメインだったりするようです。

  • 二つ目
  • そもそも、アメリカチーム自体の本気度に疑問符が付きます。まずは、チーム自体がMLBの純粋なオールスターとは言いがたい。早々に辞退する選手。選手を代表に出さない球団など(理由は前述の通り)、いまいち、国内が一致団結している感じがしません。

    実際に、過去3大会の成績は、2次ラウンド敗退、準決勝敗退(日本に敗戦)、2次ラウンド敗退、、、と成績を見ても明らかですよね。2017年大会は最低でも準決勝までは進んでほしいものですね。

言いだしっぺなんだから、本気出せよなー。

まとめ

今回は2017年に開催されるWBC(ワールドベースボールクラシック)について、紹介させて頂きました。

簡単にまとめておきます。

  • WBCは野球の世界一を決める大会
  • 4年に一度の開催
  • 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)主催の大会では無い
  • MLB機構とMLB選手会からなる、WBCIと言う組織による開催

まぁ、いろいろと問題があったり、突っ込み所満載の大会ではあるのですが、始まったら始まったで、私はもちろん日本国内は盛り上がるでしょう。

日本代表はと言うと、第1回、第2回大会と連覇した後、第3回大会は残念ながら準決勝敗退でした。今回は優勝トロフィーを奪還して欲しいものですね。

前回まさかの1次ラウンドで敗退してしまった宿敵・韓国も日本にだけは負けまいと闘志むき出しでかかってくるはずです。

いずれにせよ、2017年に開催される第4回大会の開催を楽しみに待ちましょう。

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