プロ野球のオフシーズンの動きが活発になってきましたね。

各球団ともに自分のチームの弱点を見て、チームの補強に動きます。

補強で球団が出来る行動としては、ドラフト指名、トレード、自由契約選手の獲得、FA補強などがありますが、やはり、オフシーズンに一番の話題となるのはFA補強でしょう。

大物選手がFA宣言すると、その選手の移籍先が決まり、補償が完了するまでの間は新聞を賑わします。

ちょっと待って!補償って何?!

やっぱり、そこ引っ掛かりますよね?私も嫁や嫁の実父に聞かれた事あります。

そんな訳で、今回はプロ野球のFA制度の補償についてお話しようかと思います。

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最初に・・・FA選手のランク


最初に説明をしておくべき事があります。

FA宣言した選手はその選手の年俸(お給料)によって、ランク付けされます。

  • Aランク
  • 所属球団内での年俸ランキングが1位~3位の選手
  • Bランク
  • 所属球団内での年俸ランキングが4位~10位の選手
  • Cランク
  • 所属球団内での年俸ランキングが11位以下の選手

このランクによってが補償に違いが出てきますので、ちょっと頭の片隅に入れておいて下さい。

では、いよいよ本題に入っていきます。

人的補償と金銭補償


FA制度で選手が流出した球団は、移籍先の球団に対して補償を求める事が出来ます。

但し、先に記載した、AランクかBランクの選手のみ対象です。Cランクの選手に対しては一切補償はありません。

AランクとBランクの選手に関しては補償を要求できますが、金銭補償のみでの補填を要求するか、人的補償+金銭補償での補填を要求するかと選択する事が出来ます

人的補償を要求するかしないかで、金銭補償の額に違いが出て来ます。その違いを簡単に表にしてみました。

人的補償あり 人的補償なし
ランクA
  • 選手1名+旧年俸の50%の金銭。
  • 但し、該当選手が2度目以降のFAの場合、選手1名+旧年俸の25%の金銭。
  • 旧年俸の80%の金銭。
  • 但し、該当選手が2度目以降のFAの場合、旧年俸の40%の金銭。
ランクB
  • 選手1名+旧年俸の40%の金銭。
  • 但し、該当選手が2度目以降のFAの場合、選手1名+旧年俸の20%の金銭。
  • 旧年俸の60%の金銭。
  • 但し、該当選手が2度目以降のFAの場合、旧年俸の30%の金銭。

但し、人的補償は欲しい選手を必ず貰える訳ではありません。次は人的補償について詳しく見ていきましょう。

人的補償とプロテクト名簿


ここでは、人的補償についての話をして行きます。

先に書いたとおり、人的補償といっても、誰でも好きな選手をもらえる訳ではありません。

FAで選手を獲得した側の球団(つまり、人的補償で選手を取られる側の球団)は、選手の旧所属球団に対してプロテクト名簿という物を提出します。

プロテクト名簿とは


プロテクト名簿とは、「この選手は人的補償の獲得対象外ですよ!」と宣言する為の名簿です。球団の支配下登録選手(MAX70名)のうち、28名をプロテクトすることが出来ます。このプロテクト名簿を巡って、様々な情報戦が繰り広げられます(笑)。

もちろん、超主力の選手は問答無用でプロテクトする訳ですが、微妙なラインの選手っていますよね。そのラインの選出を誰をプロテクトするか?誰を外すか?で頭を悩ませます。自分の球団の事情は当然の事ながら、相手球団の事情も考慮します。

たとえば、
  • あの球団は内野手の層は厚いので、内野手は取らないだろう。
  • リリーフ投手の層が薄いから、リリーフ投手は欲しがりそうだな。
  • ちょっと高齢化が進んでいるから、若手の有望選手を欲しがりそうだな。

みたいな感じで相手球団の思惑を探りながら、プロテクト名簿を作ります。

プロテクト名簿に関するおまけ話
  • 異なる名簿
  • 異なる球団から複数の選手をFAで獲得した場合、それぞれの球団に提出するプロテクト名簿はまったく違う名簿に出来ます。

    相手球団側の思惑を探りながら、相手球団が欲しがりそうで、自球団にとっても必要な選手をプロテクトしていくと、当然ながら、異なるプロテクト名簿が出来上がりますからね。当然といえば当然ですね。

  • 囮(エサ)作戦
  • 自球団にとっては何が何でも残しておきたい選手ではないが、相手球団が欲しがりそうな選手をわざとプロテクトから外したりするようです。言い方悪いですが、エサですね。

    そうする事で、自球団にとっては残しておきたい選手(プロテクトしたい選手)だが、枠の都合上でどうしてもプロテクト出来ない選手を取られない(目を逸らさせる)様に仕向ているようです。

名簿を確認してから判断可能


補償を求める側の球団は、提出されたプロテクト名簿を見てから、人的補償を要求するか?金銭補償のみを要求するか?と決める事が出来ます。

  • おっ!狙っていた○○選手がプロテクトから外れているぞ!人的補償で○○選手を獲得しよう!
  • ちっ!ロクな選手いないなぁ。人的補償はやめて、金銭補償のみにするか!

みたいな感じですね(笑)。

若干、プロ野球選選手たちが、駒(物)扱いされている感はありますけど、やむ無しでしょうか。。。

終わりに


今回はプロ野球のFA制度の補償(人的補償と金銭補償)についてお話させて頂きました。

簡単ですが、まとめておきます。


  • 旧所属球団での年俸によって、ランク付けされる
  • AランクとBランク(旧所属球団での年俸が10位以内)の場合、選手の旧所属球団は移籍先球団に対して補償を求める事が出来る。
  • 人的補償を選択するかしないかで、金銭補償額に違いが出てくる。
  • 人的補償は移籍先球団が提出してきたプロテクト名簿に入っていない選手の中から好きな選手を選ぶことが可能。

ちなみに、補償が効くのは国内FAのみで海外FAは対象外です。

ですので、プロ野球機構側は海外FAの取得条件をもっと厳しくするように試みてきましたが(今でも、国内FA件の取得よりは若干厳しい。)、選手会側の反発にあって実現していません。

そんな訳で、球団側としては、海外FA権の取得でメジャーリーグへ移籍しそうな選手を、FA件取得前にポスティングシステム(入札制度)で売り飛ばすような選択肢も出てきます。

そう、ポスティングシステムはFA権取得前に、若くしてメジャー移籍できる選手だけのメリットではないのです。移籍金を貰える球団側にもメリットはあるのです。

海外FA件とポスティングシステムを巡る話はまた別の記事で話をさせて頂こうかと思います。

尚、FA権の取得条件に関しましては、こちらの記事で説明させて頂いています。興味のある方は覗いてみて下さい。

プロ野球のFA権の取得条件が分かりにくいので解説してみた。

それでは、今回はこの辺りで失礼させて頂きます。

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