突然ですが、蘇民祭ってご存知でしょうか?
日本三大裸祭りと言われ、極寒の中を下帯(ふんどし)と足袋だけを身に付けた男衆が繰り広げる神聖なお祭りです。
このお祭りのポスターをJR東日本が掲示拒否した事で大きく取り上げられて、有名になったお祭りと言えば、かなりの方に通じるのでは無いでしょうか。
このお祭り、神聖、かつ、厳粛な由緒正しき物なのですが、そのポスター事件の一件もあり、やはり2017年版ポスターがどうなるか非常に気になります(笑)。
と言うわけで、今回は蘇民祭の2017年のポスターがどんな感じになるか?を大胆予想してみようと思います。
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【目次】
目次
そもそも、2008年のポスター問題って?
ちょとだけ、振り返っておきましょう。
2008年の蘇民祭に先駆けて作成したポスターをJRの構内に掲載依頼したのが事の発端です。
その年のポスターはこんな感じです。

このポスターについて、JR東日本が「女性客が不快感を覚え、セクシャルハラスメントに該当する可能性がある。」として、駅構内での掲示を拒否しました。
この内容がニュースで取り上げられた為、結果として、蘇民祭の知名度が全国的に上昇する事となり、一連のテレビ報道による広告効果は30億円にもなると言う分析結果が放送調査会社より発表された程でした。
確かにテレビでニュースになる時点で構内のポスター掲載よりか、なんぼか効果ありますよね。
ポスター自体はどうなんでしょうかね?そこまで問題ある様には感じませんが。
予想の前に歴代蘇民祭のポスターを分析
過去の分析なくして、予想なんて出来ません(笑)。
と言うことで、問題となった2008年の翌年(2009年)から2016年までのポスターを見ていきましょう。
そんなんを分析した所で、2017年版の予想なんて出来るの?と聞こえて来そうです(笑)。
2009年の蘇民祭ポスター

黒石寺の本堂の写真ですね。
やはり、前年度に揉めただけあって、
2010年の蘇民祭ポスター

柴燈木登り(ひたきのぼり)の最中の男性の写真です。
再度、裸の男性登場ですね(笑)。
しかし、体毛の薄い方を起用して、世の女性に配慮している感じがあります(笑)。
2011年の蘇民祭ポスター

黒石寺の仏像でしょうか。
前年に再度、男性の裸を起用したので、2年連続は避けた感じでしょうか?(笑)
2012年の蘇民祭ポスター

裸参りで、瑠璃壺(るりつぼ)川で身を浄めている男性の写真です。
またまたの裸の男性登場ですね。
こちらも、どちらかと言うと無難な裸ですね。
2013年の蘇民祭ポスター

黒石寺の本堂の写真ですね。
どうやら、2年連続での男性の写真は無い様子(笑)。
2014年の蘇民祭ポスター

はい。またまた、裸の男性登場。
2012年と同じく、瑠璃壺(るりつぼ)川で身を浄めている男性の写真ですね。
個人的にですが、このポスターが好きです。
お祭りに掛ける気合が伝わって来ます。雄たけびが聞こえて来そう。。。
2015年の蘇民祭ポスター

二度目の登場。黒石寺の本堂の写真ですね。
男性の裸が来ない事は何となく分かってましたよね?(笑)
2016年の蘇民祭ポスター

おっと!攻めて来ましたねぇ(笑)。
ちょっと、何のシーンの写真かは分からないですが、怪しい雰囲気がなんとも言えないですね。
ちなみに、前年にブレークした芸人・とにかく明るい安村に似ていると話題になっていましたよね。良く見たら、履いていないようにも見える。
「安心してください。ちゃんと履いてますからっ!」
2017年の蘇民祭ポスターは?
2017年のポスターは男性の裸は無いですね!これだけは間違いない。
もし、裸を持って来たら、引っ掛け問題ですよ(笑)。絶対に分かりっこ無い。
と言う事で、2017年のポスターはずばり、仏像で来ると予想します!!
ここはあえて踏み込みます、薬師如来坐像(国指定重要文化財)と予想してみます。

<出典:黒石寺>
蘇民祭について
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岩手の蘇民祭の名称で国の選択無形民俗文化財に登録されている程の由緒あるお祭りです。
お祭りの舞台は、岩手県奥州市にある天台宗 妙見山黒石寺が舞台です。
天台宗 妙見山黒石寺
住所:岩手県奥州市水沢区黒石町山内17
電話:0197-26-4168
住所:岩手県奥州市水沢区黒石町山内17
電話:0197-26-4168
お祭りの行事は以下に記載の5つの行事からなります。(黒石寺HPの記載より引用)
旧正月七日夜半から八日早暁にかけて行われる。厳寒積雪中の裸祭りで、災厄消除・五穀豊穣を祈願する。祭りは次の五つの行事からなる。
- 夏参り(裸参り、祈願祭ともいう・午後10時~)
厄年連中や一般祈願の善男善女がそれぞれロウソクをともした角燈を持って、瑠璃壺川(ルリツボガワ)[山内川]で身を清め、「ジャッソー、ジョヤサ」の掛声で、妙見堂から薬師堂を三巡して、厄災消除、五穀豊穣を祈願する。
- 柴燈木登り(午後11時半~)
本堂前に、長さ五尺の松の木を井桁に積み上げて火を点じ、この上に登って火の粉をあびて身を清め、厄を払い一同で山内節をうたって気勢をあげる。柴燈(ひたき)護摩である。
- 別当登り(午前2時~)
住職が、蘇民袋を従えて本堂に登り、厄災消除・五穀豊穣の護摩を焚く。
- 鬼子登り(午前4時~)
数え年7歳の男児二人が麻衣をつけ、鬼面を逆さに背負い大人に背負われ本堂に登る。
鬼子が本堂に入った後、住職が外陣に出て曼荼羅米(まんだらまい)をまく。次いで、外陣中央にある護摩台に燃えさかる松明が置かれ、鬼子がこのまわりを三度めぐる。
- 蘇民袋争奪戦(鬼子登り終了後~)
将軍木(かつのき)[=ヌルデ]で作った長さ3センチ位の六角柱の小間木(こまぎ)[=蘇民将来護符]五升がぎっしりつまった蘇民袋を裸の若者たちが奪い合う。開始後まもなく袋に刀が入れられ中の小間木がとび散るが、この小間木を持っている者は、厄災をまぬがれるといわれ、競って手に入れようとする。
更にカラになった袋の争奪戦が1時間あまり続き、審判役の親方が取主(最後に袋の首に部分を握っていた者)の判定を下して祭りは終わる。
<引用:天台宗 妙見山黒石寺>
尚、お祭りの1週間ほど前から、参加する男子は肉・魚・ニラやニンニクのような臭いの強い食物、或いはそれらを調理した火を通した食物を口にすることが禁じられるそうです。
なんという、厳粛ぶり・・・。
あとがき
実は、2008年のポスター問題の前から、このお祭りを知っていました。
関西ローカルのバラエティー番組で若手お笑い芸人がこの蘇民祭に突撃潜入取材をしていました。その芸人も下帯に足袋のみで最後の蘇民袋争奪戦まで完走していましたね。今思うと、なかなかの根性・・・。
当時、「なんて、過酷なお祭りなんだ・・・。」とテレビを見て感じた記憶があります。
そんな蘇民祭も2008年のポスター騒動の一件以来有名になりすぎて、全国各地から人が見物に訪れたり、マスコミが訪れたりで、以前の様な神聖さが薄れて来ていると嘆いておられる地元住人の方もいるのだとか。
こういう、由緒ある厳粛なお祭りって、未だ日本全国にいくつか残っていますよね。いつまでも古き良き日本の文化として残ってほしい物ですね。
2017年のポスターを楽しみに待ちつつ(笑)、お祭りの方も成功する事を陰ながら祈る事にします。
それでは、この辺りで失礼させて頂きます。
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