高校野球ファンとしては悲しいですが・・・
高校野球は夏しかやっていない・・・なんて思っている方、地味に多いような気がします(笑)
しっかりと春もやっていますよー。その名は選抜高等学校野球大会、通称・センバツ。
でも、春の選抜高校野球の存在すら知らなかった方からは
なんて、質問が飛んできそうです。
そんな訳で今回は選抜高校野球の出場校の決め方をお伝えした後、出場校の傾向を私なりの考えで述べさせて頂きます。
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目次
選抜高校野球の出場校選考概要
基本的に人による選考が入る決め方なので、いろいろと物議を呼ぶ事が多いのが事実です。
それでは以下、一緒に見ていきましょう。
決め方・・・誰が?
センバツ高校野球の出場校は“選抜高校野球大会出場校選考委員会”が決めます。
まず、“日本高等学校野球連盟”と大会主催者である“毎日新聞社”が共同で“選抜高校野球大会運営委員会”を人選します。
その後、“選抜高校野球大会運営委員会”が“選抜高校野球大会出場校選考委員会”を人選します。
ちょっと、ややこしいですね。
決め方・・・いつ?
年によって異なりますが、1月末に出場校が発表されるのが通例です。
関わる日程としては以下の通り
- 9月~10月……各県の秋季大会
- 10月~11月……各地区の秋季大会
- 11月……明治神宮大会
- 11月末……一般枠および21世紀枠の都道府県推薦
- 12月……21世紀枠候補の絞り込み
- 1月末……出場校発表
- 北海道……1校
- 東北……2校
- 関東……6校
- 東海……2校
- 北信越……2校
- 近畿……6校
- 中国・四国……5校
- 九州……4校
- 秋季都道府県大会において参加校数が128校を上回る都道府県ではベスト32以上の成績、それ以外の県ではベスト16以上の成績
- 恵まれない環境、他校や地域に良い影響を与えている、などの理由で認められた高校が3校選出
- 出場から、より遠ざかっている学校(最終優先条件)
- 東日本(北海道、東北、関東、東海、北信越)と西日本(近畿、中国、四国、九州)から各1校ずつを選び、3校目は地域を限定せずに選考
- 選考元データは秋季地区大会と明治神宮大会の成績
- 出場枠は32校。記念大会は36校
- 大きく、一般枠(28)、神宮大会枠(1)、21世紀枠(3)となる
- 一般枠は各地区毎にそれぞれ出場枠が決められている
- 例年、1月末に発表
- 決め方が一部曖昧で、物議を呼ぶ年もある
各都道府県の秋季大会が行われます。当然、3年生が抜けた後の新チームで行われます。
各都道府県の代表(大体1位~3位くらいまでが通例)で各地区の秋季大会が開催されます。関東地区大会、近畿地区大会など。
各地区大会の成績上位校10校で行われる大会です。後述しますが、明治神宮枠での出場校選考に影響します。
秋季地区大会の結果を元に、各都道府県の高校野球連盟が一般先行枠校と21世紀枠校を推薦します。(21世紀枠につきましては後述します。)
各都道府県の推薦する21世紀枠候補校を10校(10地区1校ずつ)に絞り込みます。
選抜高校野球大会運営委員会にて、出場校が決定され発表されます。
決め方・・・どうやって?
既に半分くらいは前述しちゃっていますが、秋季地区大会、及び、明治神宮大会の成績を元に出場校を選考します。
具体的な選考基準につきましては、次の項で紹介します。
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選考基準
一応、突っ込みどころ満載の超曖昧な指標がございまして、、、
“実力”、”校風”、”品位”が備わっている学校とされています。
“そんな曖昧な決め方の指標、出す意味あるのか?!”と突っ込みまくってやりたい(笑)。
一般出場枠
更に縛りがありまして、東京から必ず1校、東京以外から必ず4校が選ばれます。残りの1校は成績を考慮して選ばれます。つまり、年により東京から2校出場することがあり得ます。
こちらも関東と似たような縛りがあります。中国から必ず2校、四国から必ず2校が選ばれます。残りの1校は成績を考慮して選ばれます。
全都道府県から満遍なく選ぶ必要なく、年によっては1府県から2校出場する事もあります。
但し、一般枠での選考では1府県2校以内です。
後述する21世紀枠や神宮大会枠が絡んで、1府県3校になる事はあり得ますが、前例はありません。
尚、記念大会の際は一般出場枠が33校に増枠されます。記念大会に関しては以下の記事で紹介していますので参考にして下さい。
高校野球の記念大会とはどういう意味?過去大会も紹介!
神宮大会枠
明治神宮大会の優勝校が属する地区に対して、プラス1校の枠が追加されます。
つまり、我が滋賀県の高校が明治神宮大会に出場し優勝したなら近畿地区の枠が通常の6校から7校に変わります。しかも、成績次第によっては1府県3校の選考もありえます。
21世紀枠
2001年の第73回選抜高校野球大会から採用された制度です。
選考基準は以下の通りです。
あくまでも個人的な意見ですが、選考基準・決め方が非常に曖昧で毎年の様に物議を呼ぶので、個人的には必要の無い枠と思っています。少なくとも3校も不要で、純粋に成績上位の高校を選考すべきと思っています。
出場校の傾向
初出場校や公立高校の出場(選考)が多く、中でも好投手を擁するチームが多いように思います。
私の考えですが、、、
新チームになってすぐに秋季大会を迎える為、打撃がまだまだ完成しておらず、好投手に当たるとなかなか打てないと言う事。また、センスのある選手、ポテンシャルの高い選手が所属する高校がその選手の活躍で、あれよあれよと勝ち進む事があり得るからだと思います。
いわゆる、野球名門校の多くは春の選抜高校野球大会は出場できればラッキーで、照準は夏の甲子園に合わせてチーム作りをしていると聞きます。その事も各地区大会での野球名門校のハードルが夏に比べて少し低くなっているのかもしれません。
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まとめ
今回は春のセンバツ高校野球の出場校の選考基準・決め方についてお伝えして、その傾向を付けさせて頂きました。
簡単にまとめておきます。
まとめ
最終項にも記載していますが、やはり決め方が曖昧なとこがあるので、何かと揉める事が多いですね。特に出場校発表の後はネット上で”どんな決め方してるんだよっ!”と大炎上している事も少なくありません(笑)。
まぁ、人が選考している以上、物議はついて回る宿命なのだと思います。
可哀そうなのは当事者である高校球児ですよね。なるべく、すっきりと決めてあげて欲しいものです。
また時期をみて、次回大会の出場校予想などもさせて頂こうかと思います。
それでは、目を通して頂き、ありがとうございました。
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