クライマックスシリーズ~日本シリーズと続くポストシーズンが終了すると、プロ野球はオフシーズンに入ります。

ですが、オフシーズンもなにかと話題を提供してくれるプロ野球。

特に一番の注目はFA市場ではないでしょうか?

FA権を取得する選手や各チームの補強事情に差があり、年により話題性の大小はありますが、大物選手がFA権を行使するとその選手の移籍先が決まるまでは連日のようにスポーツ紙を賑わしてくれます。

でも、このFA制度って意外とややこしいんですよね。

そもそも、FA権ってどうやったら、取得出来るの?取得条件は?

実は野球の知識についてはかなりの自信があった私でさえ完璧には答えられなかったりしました。

と言う事で、ちゃんと答えられるように調べてみましたので、実例付きでプロ野球のFA権の取得条件について解説します。

是非とも覗いて行ってくださいませ~。

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そもそもFA権って?


FA権とはフリーエージェント権の略称で、いずれの球団とも選手契約を締結できる権利の事をいいます。

FAには大きく国内FA権と海外FA権があります。

国内FA権は、NPB(日本プロ野球機構)に属するいずれの球団とも選手契約を締結できる権利の事です。

対して、
海外FA権は、外国のいかなるプロ野球組織の球団も含め、国内外のいずれの球団とも選手契約を締結できる権利の事です。つまり、所属する球団の思惑に関係なく、自らの希望のみでメジャーリーグ球団に移籍しようとすると、この海外FA権が必要になります。

選出が海外に流出してしまうので、海外FA権しては取得条件が厳しくなるのも納得ですね。

元読売ジャイアンツの上原投手(現レッドソックス)、現広島カープの黒田投手(元ヤンキース)、プロ野球評論家の松井秀樹さん(読売ジャイアンツ→ヤンキース)あたりがこの海外FA権を行使して、メジャーリーグへと移籍しました。

FA権の取得条件


簡単に言っちゃうと、1軍出場選手登録されていたシーズンのカウント数で決まります。

国内FA権は8年(8シーズン)、海外FA権は9年(9シーズン)が取得条件になります。

ここで疑問が出てくるはず。

1シーズンってどういう事?

1試合でも1軍の試合に出場すれば良いの?

シーズン中の全試合に出場しないといけないの?

それとも、もっとややこしい条件があるの?


以降でその疑問を解説させて頂きますね。

シーズンのカウント方式


シーズン中の145日以上の1軍選手登録されていれば、1シーズンとしてカウントされます。

ちなみに、試合への出場は全く関係ありません。1軍出場選手登録されているかどうかが日数カウントの条件です。

ですので、ゲーム後半に出てくる代打の切り札や守備固め要員、走塁のスペシャリストも普通にFA権を取得します。

プロ野球のシーズン開幕は例年3月末で、全日程終了するのは9月末~10頭ですので、開催期間は約6ヶ月間(180日)ちょいです。ですので、普通にやっていれば、145日以上という条件は楽勝ですね。

いくつか特殊なケースがあるので、更に説明して行きますね。

シーズンの出場日数が145日に満たない場合


この場合は当然ながら、1シーズンとしてカウントはされませんが、1軍出場選手登録されていた日数はNPB(日本プロ野球機構)のデータとして残ります。

その為、別のシーズンで1軍出場選手登録日数が145日に満たない事が発生した場合、その日数と足し合わせて145日になれば、1シーズンとカウントされます。

言葉で書いても難しいですね。実例で話しましょう

◎例1

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上記はあるプロ野球選手Aの年度別1軍出場登録日数としましょう。

2000年のシーズン途中から頭角を現し、活躍。以降順調に活躍していたが、2003年のみ極度の不調で2軍落ちを経験して出場数激減しています。

この場合、この選手が国内FA権を取得するのはいつでしょう?



正解は2008年シーズンになります。

2000年の60日と2003年の88日を足して148日となるので、合算して1シーズン分のカウントがされます。

2008年までのその他のシーズンは、いずれも145日以上の1軍出場選手登録日数があるので、2008年に8シーズンとなり国内FA権を取得します。

◎例2

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上記はあるプロ野球選手Bの年度別1軍出場登録日数としましょう。

2000年に鳴り物入りで入団するも、最初の2シーズンは1軍と2軍を行き来する生活。ようやく3シーズン目にレギュラーに定着します。以降は大きな怪我や不振もなくほぼフル出場。

この場合、この選手が国内FA権を取得するのは2009年の何日目でしょうか?



正解は30日目です。

2000年の60日と2001年の55日を足して115日ですね。
2002年以降の7シーズンは145日以上の1軍出場選手登録があるので、文句なしに1シーズンとしてカウント。

よって、2009年の1軍出場選手登録30日目に端数合算の合計が145日となり、この時点でFA権を取得します。

とまぁ、こんな感じで、1軍出場選手登録の日数が145日に達していないシーズンも全く無駄になる訳ではありません。

特例


プロ野球選手にとって、怪我は付き物。

怪我によって1軍出場選手登録を抹消された場合も特例で日数補填されます。

2月1日から11月30日までの間に発生したグラウンド上での故障、もしくは、けがで1軍出場選手登録抹消となった場合に特例措置の対象となります。グラウンド上の怪我ですので、練習時の怪我も含みます。

但し、一つだけ条件があり、前年度に出場登録日数145日を満たしていなければなりません。この条件を入れることで、突発的に発生した怪我かどうか?と判断しているのでしょう。

対象は登録抹消となった日から2軍公式戦に出場した日までを対象として、最大60日の補填がされます。

◎例

①4月1日にシーズン開幕
②6月24日に怪我をして、同25日に出場選手登録抹消
③そのまま、怪我が回復せずにシーズンを棒に振った
※前年度はフル出場

この場合、怪我して登録抹消されるまでの出場選手登録の日数(4月1日から6月25日まで)は85日です。

で、怪我が回復せずに2軍公式戦の出場も出来なかったので、最大の60日間が補填されます。

実際の選手登録日数の85日と補填の60日を足して、145日。つまり、このシーズンはギリギリ1シーズンとしてカウントされることになります。

仮に、怪我をして登録抹消されたのが6月24日であれば、出場選手登録日数は84日となって、補填の60日と足して144日になるので、このシーズンは残念ながら、1シーズンとしてカウントされないシーズンとなってしまいます。

まさに、天国と地獄ですね。

その他にも細かい特例があるのですが、本当に細かすぎるので、ここでは割愛させて頂きます。

取得したFA権を行使した後はどうなるの?


取得したFA権を行使した場合でも、実はFA権の再取得が可能です。

行使した次のシーズンから4シーズンカウントされると、FA権を再取得できます。

尚、シーズンカウントの算出条件(日数カウント条件)は(特例も含めて)上で書いた条件と全く同じです。

まとめとあとがき


途中、細かい計算もあって、眠たくなった方、すみませんでした(笑)。

簡単にまとめると、以下の通りです。

・重要なのは、試合出場では無く、1軍に居ること(1軍出場選手登録されていること)

・1軍出場選手登録日数が145日以上あれば、そのシーズンは1シーズンとしてカウントされる。

・8シーズンカウントで国内FA権取得

・9シーズンカウントで海外FA権取得

・1度FA行使すると、次のFA権取得は4シーズンカウントで可能

・怪我による特例がある(条件はあるが、最大60日の補填あり。)


プロ野球選手って、FA権って人生を左右しかねない重要な権利なんですよね。ですので、選手はFA権取得が近づくと「来シーズン○○日でFA権取得や。」みたいな算用をしているらしいです(笑)。

チームの首脳陣もシーズン開始前に「あいつは今シーズン○○日でFA権取得だから」みたいな事を頭に入れているとも聞いた事があります。普段は勝ちに拘った非情采配を振るっている首脳陣もこの時ばかりは温情的になる様です。そういう人間味って嫌いじゃないです(笑)。

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はい。今回はプロ野球のFA権の取得条件に付いて書いてみました。

今年のFA市場はどの様な盛り上がりを見せてくれるんでしょうか?楽しみに待ちたいと思います。

それでは、目を通して、頂きありがとうございました。